「ほら、ちゃんと寝ないとダメだよ」
「芭瑠くんが、そばにいてくれないとやだ……っ」
今だったら少しのわがままも許されるんじゃないかと思って、子供みたいに駄々をこねてみる。
すると芭瑠くんは仕方ないなあって顔をしながら、一緒に布団に入ってくれて。
「……ちゃんとそばにいるよ」
ギュウッて強く抱きしめてくれて、わたしが落ち着くように背中もポンポンしてくれる。
「いい子だからちゃんと寝ようね」
「……うん」
おでこにそっとキスが落ちてきて。
「……おやすみ、芙結」
甘い声が聞こえて、その日の夜は意識を手放した。

