詩ちゃんがすごい気になるって顔で見てくる。

詩ちゃんなら、芭瑠くんとのこと言ってもいいかな。


それに、恋愛なんて何も分かんないから、いろいろ相談に乗ってもらえると助かるし。


こうして、芭瑠くんとのことを話した。
今体調がそんなに良くないので簡単に。


昔、芭瑠くんと仲が良くて好きだったこと。

そこから芭瑠くんがいなくなって、つい最近わたしを迎えにきたこと。

そして一緒に暮らしてることも。


すべて話し終えると、詩ちゃんは目をキラキラさせながら。


「うわぁぁぁ!!なんてロマンチックなの!!王子様とお姫様じゃん!!」

「そ、そうかな……っ」


「まさかこの学園の王子様の好きな人が芙結ちゃんだったなんて!!でも、芙結ちゃん可愛いから納得って感じだよ〜!」


「えっ、待って待って。芭瑠くんはわたしのこと好きじゃない……と思う」


そもそも、結婚してと言われたけど
好きって言われたことはない。