王子系幼なじみと、溺愛婚約しました。




「……ほんとに好きにしちゃっていいの?」

ゆっくり身体を離されて、下から覗き込むように見つめてくる。


「そんなこと言われたら
我慢とかできなくなっちゃうけど」


唇をなぞられて、芭瑠くんの顔が近づいてくる。

お互いの距離がゼロになるまであと数センチ。


芭瑠くんの動きがピタッと止まる。


かなりの至近距離でしっかり目が合って、
そらしたいと思うのに、そらせない。


「逃げないと、ここにしちゃうよ……キス」


息がかかって、
さらにドキドキ心臓の音が加速していく。


恥ずかしさのあまり、どうしたらいいのかわかんなくて芭瑠くんの服をギュッと握る。


「……逃げないってことは、
僕の都合のいいように捉えていいってこと?」


返事をする隙を与えてくれなくて。


「……本気で嫌だったら逃げて」


唇に柔らかい感触が伝わった。