風でほわっと香る優太君の柔軟剤のにおいが好きで。 ・・・あれ、でもこんな甘い匂いだったっけ。 「香水つけてる?」 ちょうど信号待ちになって聞いてみた。 「えっ?」 ちょっとびっくりした顔で振り返った優太君。 「なんか香水のにおいする」 「・・ああうん。俺のバイト先に竹内っているじゃん?」 「あ、うん。あの茶髪の人だよね」 「そう!莉子に会いに行くのにバイト終わりじゃ臭いから貸してもらったんだ。」 なーんだそういうことか。