___ガチャ…ッ!!


勢い良くドアを開くと、驚いた様子のケレイブ様が男性と向かい合うようにして座っていた。


「ガーネル…ッ!?」
「…信じてたのに」
「え?」
「貴方を慕い信じていたのに…っ!!!」


みっともなく声を荒げる。


私は自覚がないだけで、本当は母と性格が良く似ていたのかもしれない。


だから、父だけでなく母も自分と良く似ている私を嫌っていたのだろう。


結婚の話を無かった事にしてほしい。


それと、もう二度と会いたくない。


それだけケレイブ様へ伝えると、後ろから叫ぶ声など気にも留めず、私は早足でその場を後にするのだった。