「………ガーネル」
「何でしょうか。王様」
「余は明日、視察にて城を一日空ける。帰ってくるのは次の日の昼になるだろう」
「そう……ですか」
王様が一日王城にいないからと言って、反乱が起きる訳ではないと思うけれど。
王様の表情はどこか宜しくない。
どちらかと言うと、少し不安げに見える。
「そなたに護衛騎士をつける」
「………………ご、護衛騎士…ですか!?」
その言葉に思わず驚く。
「その方が安心だからな」
王様が少しお城を空けるだけなのに、大事な騎士を護衛に授けて下さるなんて。
「不満か?」
「い、いえ……………身に余るご厚意に思わず驚きまして………」



