冷徹竜王の花嫁Ⅰ【完】



(………………はぁ。問題だらけだな)


天井の壁を見つめ、何度目かのため息をつく。



「ルークス」
「はい」
「侍女長をここへ呼べ」
「……………かしこまりました」



ルークスは何か言いたげな目をしていたが、何も言わずに部屋から立ち去った。