『お好きになさって下さい』。


その言葉には、恐らくそう言った意味も含まれているのだろう。


生かすなり殺すなり。王様の好きにして良い……と。



「では、有難く頂く。そなたは直ぐに支度を済ませろ」

「……………………かしこまりました」



私にそう言い放つと、王様はマントを翻してその場を後にする。



そのお姿は、どことなく悲壮感漂っていた。