(…………………いや、来てくれるよ!クランベルやテオビュークなら絶対に………っ)


自分に言い聞かせる様に、心の中で必死に呟く。


流石にそう願いたい。


仮にも妃なのに、居なくなっても誰からも気づかれない何て……流石に辛すぎる。


「よいしょ…っと」


取りあえず、藁が沢山敷かれた場所に腰を下ろす。


これで、だいぶ寒さは紛れる。


…………ような気がする。


___ドスン…ッ…ドスン…ッ…。


「…………っ…?」


徐々に近づいてくる何かの足音。


「ギュル……………ル………ッ………」


その後には、獣の咆哮らしきものが聞こえてきた。