神々の宴…

10月23日ー。
小野寺が来る日の営業前ミーティング。
「おはようござます!」
サクヤが、全員の前で、挨拶した。
従業員達は、サクヤの後に、全員で、「おはようございます。」と言った。
それから、サクヤは、続けた。
「本日のご予約は、始終、満席御礼となっております。
電話対応される方々は、間違えのないよにして下さい。
もう一つ、ご報告があります。
営業終了時に、小野寺様が、ご来店されます。
ご来店された時には、挨拶などするようにして下さい。
それだは、本日もよろしくお願いします。」
サクヤの後に、続いて、「よろしくお願いします。」と言った。
暖簾を出す前に、VIPの裏戸を開けた。
次々に入ってくる、VIPの方々…。
その中には、ににぎも居た。
戸をあけたのは、あん。
配膳担当は、えまだった。
「ににぎ様、本日も、こちらのお席になります。
配膳担当のえまです。
本日もよろしくお願いします。」
えまは、挨拶を終えると、初めの一杯を聞いてきた。
ににぎは、シャーリーテンプルを注文した。
シャーリーテンプルを持ってきたのは、サクヤだった。
「今日も、忙しそうだね。」
「はい。
でも、大丈夫です。
みんな、頑張ってくれる子達ばかりなので、
信頼してます。」
「そうか。
みんないい子ばかりだもんね。」
「はい。
本当に、従業員には、恵まれました。」
サクヤは、微笑んだ。
そこに、えまが来た。
「失礼します。
店長、ちょっと、良いですか?」
「どうしたの?」
「すさのお様が、2階で暴れてます。」
「また?!」
「はい…。」
「分かったわ。
すぐに行きます。」
サクヤは、ににぎに「少しだけ、行ってきます。」と言って、すさのおのとこに行った

「すさのお様!
お暴れになるのは、お止め下さい!」
「サクヤちゃん!
サクヤちゃんが、来てくれないから…!」
「あたしは、店長です。
店長は、業務が沢山あるんです。
すさのお様だけ、特別扱いなんて、出来ません!!
それを、お分かり頂けませんか?!」
「サクヤちゃんが、ずっと、一緒に居てくれたら…。」
「それが、無理だと、お分かりになりませんか?」
「分かってるけど…。」
「そうでしょうか。
もし、お分かりなら、あたしの大切な従業に、このような事しません。
あたしが居ないと、暴れる…。
それは、あたしの助けになってると、お思いですか?」
「それは…。」
「お分かり頂けたなら、お席で、あたしが行くまで、お待ちください。」
「分かった。
大人しく待っている。」
「ありがとうございます。」
サクヤは、ににぎのとこに、戻った。
「お待たせしました。
サクヤです。」
「すさのおおじさん、大丈夫だった?」
「はい。
初めて、怒ってしまいました…。」
「そうなんだ。
おじさんは?」
「大人しく、お待ち頂いております。」
「そうか。
なら良かった。」
「ご心配を、おかけしました。」
ににぎと話しをして、それから、すさのおのとこに行き、話しをした。
閉店してから、小野寺が来た。
「こんばんは。
小野寺です。」
迎えたのは、あんだった。
「お待ちしておりました。
どうぞ、こちらへ。」
あんは、テーブル席に通した。
小野寺が、席に着くと、水を持った、サクヤがすぐに来た。
「いらっしゃいませ。
お待ちしておりました。」
「今日は、何を決めるんですか?」
「プロポーズ後のことを、決めて頂きたいのですが…。」
「分かりました。」
サクヤと小野寺は、プロポーズ後のことを話し合った。
その結果、プロポーズ後に、アクアリムで、食事することになった。
「お疲れ様でした。
本番も、このように、進ませて頂きますので、よろしくお願い致します。」
「こちらこそ、お願い致します。」
サクヤは、小野寺を見送り、従業員と帰った。