神々の宴…

 11月10日10時ー。
 ににぎとサクヤは、おおくにぬしの所に向かった。
 「手土産、これで良かったんでしょうか?
もっと、子供の好きそうな物の方が…。」
「いいんだよ。
あそこの子ども達、これが好きだから。」
「そうなんですか?
でも、お饅頭ですよ…?」
「うん。
その饅頭が好きなんだよ。」
「それでしたら、いいんですけど…。」
 そうこうしてるうちに、おおくにぬしの家に着いた。
 ににぎは、インターホンを押した。
 「ににぎとサクヤちゃんか。
今、開ける。」
 おおくにぬしは、すぐに、ドアを開けた。
 「おはよう。
今日は、頼みごとがあって来たんだ。」
「おはようございます。
あの…、これ…、どうぞ…。」
 サクヤは、手土産を渡した。
 紙袋の中を見た、おおくにぬしは、喜んだ。
 「おぉ、うちの子達の好きな饅頭じゃないか!!
ありがとう。
立ち話も何だから、入れよ。」
 2人は、お礼を言って、中に入った。
 「で、何の話だっけ?」
「お前の子達に、頼みがあるんだ。」
「俺の子達に?」
「そうなんです。
この紙をご覧下さい。」
 サクヤは、子ども達にして欲しいことを書いた紙を渡した。
 それを、じっくりと見る、おおくにぬし。
 「これを、俺の子達に?」
「はい。
ダメでしょうか?」
「いいけど…。
服がなぁ…。」
「それは、大丈夫です。
この紙に書いてる事をしてくれる子達には、ドレスとタキシードは、こちらで、準備させて頂きます。
この後、聖チェリーブロッサムで、サイズを決めて頂きたいのですが…。」
「いいよ。
じゃあ、子ども達に、準備させるよ。」
 ににぎとサクヤは、お礼を言った。
 それから、おおくにぬしの子ども達と、おおくにぬしと、ににぎと、サクヤは、聖チェリーブロッサムに来た。
 着くと、すぐに、岡田が来てくれた。
 「お待ちしておりました。
どうぞこちらへ。」
 案内されたとこは、子ども用のドレスを置いてるとこだった。
 「やっぱり、お子様は、ピンクが似合いますね。
ににぎ様、サクヤ様、どうでしょうか?
でも、お色直しのドレスが、ピンクなので、ブルーにするのも有りかと…。
どうされますか?」
「ブルーにして下さい。」
 ににぎが言った。
 「かしこまりました。
ドレスのサイズも決まりましたし、本日は、これで終わりです。
ににぎ様、サクヤ様、また、明日お会いしましょう。
おおくにぬし様。
本日は、ありがとうございました。
当日、お子様に練習して頂きたいので、9時には、ご来場下さい。
本日は、ご足労頂きまして、誠にありがとうございます。」
 岡田に見送られ、ににぎ達は帰った。
 「おおくにぬし、悪かったな。
こんな頼みごとして…。」
「いいや。
子ども達も喜んでたし、こっちこそ、ありがとうだよ。
服代も出してくれて…。
助かるよ。
みんな、子ども達に何かさせるけど、服代まで出してくれたのは、ににぎだけだよ。
ホント、ありがとう。」
「頼みを聞いてもらうんだ、当然のことだよ。」
 ににぎは、微笑んだ。
 「ありがとうな。」
 おおくにぬしは、そう言うと、子ども達を連れて帰った。