神々の宴…

2人の同棲生活は、応援隊のお陰で、順調だった。
そんなある日ー。
ににぎが、居酒屋、桜に来た。
「どうしたんですか?
晩ご飯、足りませんでした?」
「いや、足りたよ。
いつもありがとう。
今日は、仕事終わりに、デートしようと思って…。
仕事が終わると、これに着替えて、ここに来て欲しい。」
そう言うと、ににぎは、サクヤの服と、行く場所が書かれた、メモを渡して帰った。
「(ににぎ様、何だったんでしょう…。)
(仕事終わったら、分かるかな?)」
仕事終わりー。
応援隊のみ残り、他の人は帰った。
「みんな、帰ったんじゃなかったんですか?」
「店長とににぎ様のこと考えてたんです。」
はるかが答えた。
「そうだったの。
ありがとう。
いつも助けてくれて。」
サクヤは、そう言って、更衣室に向かった。
はるかが、「今日、ににぎ様、プロポーズの日だろ?」と聞いてきた。
あんは、答えた。
「そうですよ。
夜景の綺麗な、お店で、1日3組しか、受け付けていない店です。
ここだと、バレにくいかと…。」
「しっかし、そんな店、よく見つかったな。
どうやって見つけたんだ?」
れんやの問いに、あんが答えた。
「勿論、これですよ!」
あんは、スマホのアプリを見せた。
「あー、食レスか…。」
「はい!」
「1日3組なら、誰にも気付かれないな。」
「そう思って、予約したんです!」
あんは、ドヤ顔をした。
そこに、ににぎからもらった、ドレスを着た、サクヤが来た。
思わず、ため息が出る、みんな。
「店長…、綺麗…。」
せあらが、思わず言った。
「ありがとう。」
サクヤは、微笑んだ。
「店長!!
そのまま、行くつもりですか?」
「ええ。
そのつもりだけど…。」
「そんなのダメです!!」
さらさに言われ、さらさにメイクされた。
「みんな、どうかな…?
似合う??」
応援隊の女の子達が、サクヤを囲んだ。
「店長!!
すっごく、綺麗です!!」
応援隊の女の子達は、口々のそう言った。
「ありがとう。
こんなの、初めてだから…。
あっ、もう時間…!!
行かなきゃ!!
本当、ありがとう!!」
そう言うと、サクヤは、足速に、ににぎの待つ、お店に向かった。走ってきたのがバレないように、呼吸を整え、落ち着いてから、ににぎのとこに、歩いて行った。
「お待たせしました。」
「サ…、サクヤ…?」
「はい?
似合いませんか?」
「いや…、すっごく、可愛い…。」
「あ…、ありがとうございます。」
サクヤは、照れた。
「じゃあ、入ろうか。」
「はい。」
ににぎと腕を組み、ににぎのエスコートで、店の中に入った。
ににぎは、席を引いてくれ、座ると前に、押してくれた。
「ありがとうございます。」
ににぎは、席に座り、menuを見ることもなく、すぐに、店員を呼んだ。
「季節の野菜を使った、シェフお勧めのコースを2つ。
あ、後、ワインは、シャトーブリトーの1982年ものを。」
「かしこまりました。」
そう言うと、店員は、下がって行った。
ににぎのスマートさに、サクヤは、うっとり。
そこに、コース料理の内の一品目が、運ばれてきた。
「お待たせしました。
季節のサラダになります。
ドレッシングは、こちらの中から、お好きなのを、お使い下さい。」
そう言って、ドレッシングを多数と、サラダを置いて行った。
サクヤは、シーザーを選び、ににぎは、胡麻ドレッシングを選んだ。
食べ終わる頃、次の料理が来た。
「(絶妙なタイミングで、丁度いい…。)
(素晴らしいわ。)」
サクヤは、感動していた。
「(うちの店も、このくらい、出来てるのかしら。)」
「お次は、コーンスープでございます。
お熱いので、お気を付け下さい。」
ウエイターは、一旦、下がった。
「お次は、仔牛のヒレ肉に、フォアグラ乗せでござます。」
サクヤは、あまりの美味しさに、幸せを感じていた。
「お次は、トリュフがけの、リゾットになります。」
「トリュフのいい匂い…。」
「そうだね。」
「ん〜…。
美味しい〜…。」
「お次は、季節のデザート。
レモンタルトの木苺ソースがけでございます。」
ケーキを食べていると、コーヒーが運ばれてきた。
サクヤは、ゆっくりと、コーヒーを飲んだ。
すると、お店の電気が消えた…。
あまりにも、急なことに、サクヤは、驚いた。
次に、サクヤの隣にスポットライトがついた。
スポットライトが、照らしたのは、ににぎだった。
サクヤは、再び、驚いた。
「サクヤ。
君が月なら、俺は、君を照らす、太陽になろう。
君が、雨の中、傘が無く、濡れていたら、俺は、君の傘になろう。
これから、どんな事があっても、俺は、君を守ってみせる。
幸せにしてみせる。
だから、俺と結婚して欲しい。」
ににぎは、薔薇の花束を、サクヤに、差し出した。
サクヤは、涙を流しながら、花束を受け取り、「不束者ですが、よろしくお願いします。」と言った。
ににぎは、グループlimeで、プロポーズの成功を、桜の人達に伝えた。
それを見た、応援隊は、大喜び。
応援隊は、「おめでとうございます。」をメンバーの全員がlimeで送った。
サクヤは、涙を拭き、「ありがとうございます。」と微笑んだ。