『あ、あの…その、、』

声を出すも何も浮かばない

彼女はクスッと笑うと

『私、毎日見てるんです。

ここの桜の木。』


ああ、家が近いのかな…

なんて

せっかく話してくれたのに

返事もせずにボーッと見つめる

彼女は続けてこう言った