勘違いをした俺たちは


 「俺が好きなのは……西田、お前だよ。
 いつも明るくて笑顔で、それでいてうるささはない。他の奴とは違うなって、思ったし。何より、お前は、優しくて気づいたら好きだった。」

 「え、?私…?」

 「どういうこと?」
 
「お前が泣きながら、失恋したって言うから、そのぐらい好きなんだなって思って。俺に勝ち目ねーなって思ったんだけど。やっぱり好きだから伝えたくて。」

 「嘘……。」

 「…嘘じゃねーよ。」

 じゃあ、これって期待してもいいの?

 「…そういう事じゃなくて。私も言うね。」
 「…お前の好きな人なんて聞きたくねーよ。ショックすぎんだろ。今まで俺がどんな気持ちでお前のこと想ってきたと思ってんだよ!」
 
私の好きな人はあなたなんだよ。

 「違うの。
 …私、玲くんが好きなの。
 だから、さっき好きな子の話してたから、好きな人いたんだって思って失恋したなって、泣いてたの。私玲くんが好きで、告白したいけど出来なくて、言わなかったことすごく後悔してたの。でも今言えたからスッキリ。」

 「…嘘だろ、俺たち『勘違い』してた?最初から両想いだったんだな。」

 「そうなんだね。」
 
「もう1回改めて言うけど。優奈、お前が好きだ。俺の彼女になってくれる?」

 「玲、君が好きだよ。私の彼氏になってくれる?こちらこそよろしくお願いします!」

 今日から私たちはただのクラスメイトなんかじゃない。
 
───恋人、だ。───