恋なんて知らない〜幼なじみと両想い!?〜

いつものように学校に行き、自分の席に座る。太陽とはクラスまで一緒だ。

本当に一日中一緒なんだ。


 「最近、あの子よく南條に絡んでるよね。」
 と言ってきたのは友達の奈子。

 「あー、凛子ちゃん?たしかに。」

 「南條はモテるからね。昨日もバスケ部の後輩マネに告られたらしい。」

 「ほんと嫌な奴!モテるの自慢してくるんだからね!」

 「はいはい。あんたも取られないようにね?」

 あれ、奈子に言ったっけ?

 「え?」


 「言わなくても分かるんだからね。あんたが南條のこと好きなことぐらい。」

 あ、これって恋だったんだ。奈子に言われなければ気づかなかったかもしれない。

 「そっか。」

 それ以降は話が頭に入らなかった。