─ガラガラッ─
 
「おい、琉菜。起きろ!もう6時半だぞ?」
 といって入ってきたのは、言うまでもなく太陽。

 「えぇー。もう少し寝かせてよー。」
 と言って布団の中にこもる。
 
「遅刻すんぞ!俺まで巻き込む気かよ!」
 と言って結局待っててくれる太陽。

 高校に入ったあたりから、それまでとは違う感情を太陽に抱いていることに気がついてはいた。

 こんな時、なんでドキドキするんだろう。

 ただそれが何なのかは分からなかった。

 「お、き、ろぉおおお!って言ってんだろうが!」とうとう布団を剥がされてしまった。