「引退試合はするの?」
「卒業式の後かな。皆の進路が決まってからじゃないと」
「そうなんだぁ。で、未夢ちゃんは大学どこ受けるの?」
3人で食べていると、もう家族になったのかと錯覚を起こす。
今日はオレの好物の煮込みハンバーグが食卓に並んでいた。
付け合わせの人参のグラッセもサラダも味噌汁も全て未夢が作った。
母の味とは違う美味しさが未夢の料理にはあって本当に毎回感心させられる。
話なんかそっちのけで味わっていると、急にオレに話がふられた。
「奏太はどこ受けるの?」
「えっ?オレは...まだ決まってない」
「じゃあ未夢も未定で」
...そういうことか。
オレは人参にフォークを刺した。
「未夢は奏太と同じ大学に行くって決めてるの。だから奏太が決めたら未夢もそこ受ける」
「うわあ、いいなあ!あたしも幼なじみ欲しかったなあ!そのセリフ言ってみたかった!」
「憧れてくれてありがとう。とりあえず未夢はどこでも行けるように勉強頑張ってる」
「頑張れ未夢ちゃん!」
「おう!」
人参が飲み込めなかった。
噛んでも噛んでも土の味がして美味しくないのだ。
いや、それよりもっと重要な理由がある。
思ってはいけないことをオレは思ってしまった。
酷いな、オレ。
ダメだな、オレ。
どうして、
どうしてオレは
人を傷つける感情しか持ち合わせていないのだろう。
感情は反省しても変わるもんじゃない。
なら、どうするべきなんだ。
「ごちそうさまでした」
人参を飲み込んでオレは席をたった。
「卒業式の後かな。皆の進路が決まってからじゃないと」
「そうなんだぁ。で、未夢ちゃんは大学どこ受けるの?」
3人で食べていると、もう家族になったのかと錯覚を起こす。
今日はオレの好物の煮込みハンバーグが食卓に並んでいた。
付け合わせの人参のグラッセもサラダも味噌汁も全て未夢が作った。
母の味とは違う美味しさが未夢の料理にはあって本当に毎回感心させられる。
話なんかそっちのけで味わっていると、急にオレに話がふられた。
「奏太はどこ受けるの?」
「えっ?オレは...まだ決まってない」
「じゃあ未夢も未定で」
...そういうことか。
オレは人参にフォークを刺した。
「未夢は奏太と同じ大学に行くって決めてるの。だから奏太が決めたら未夢もそこ受ける」
「うわあ、いいなあ!あたしも幼なじみ欲しかったなあ!そのセリフ言ってみたかった!」
「憧れてくれてありがとう。とりあえず未夢はどこでも行けるように勉強頑張ってる」
「頑張れ未夢ちゃん!」
「おう!」
人参が飲み込めなかった。
噛んでも噛んでも土の味がして美味しくないのだ。
いや、それよりもっと重要な理由がある。
思ってはいけないことをオレは思ってしまった。
酷いな、オレ。
ダメだな、オレ。
どうして、
どうしてオレは
人を傷つける感情しか持ち合わせていないのだろう。
感情は反省しても変わるもんじゃない。
なら、どうするべきなんだ。
「ごちそうさまでした」
人参を飲み込んでオレは席をたった。



