KANATA~answers of your selection~

不思議な仲直りをしたあの日から、また普通の日常が戻った。


この部活をなんとか意味のあるものにしたいと思い、良とオレはある企画を開催することにした。



「7月7日、七夕天体観測会をやります!」


「なんですか、それ?」



つまらなさそうにする2年の2人。



「天文部らしく夏の夜空を見上げるだけでなく、流し素麺をやり、ロケットを打ち上げたりして七夕を満喫しようと思いまーす!」


「ロケットってなんすか?でかいのとばすんすか?」


「ロケットっていうのはペットボトルロケットのことで、羽の形状を変えたり、ペットボトルの種類で飛べる距離は変わってくるやつなんだ。小学生の工作のように感じるかもしれないが、これはれっきとした素晴らしいプロジェクトで...」



プロジェクトって...


本物打ち上げるみたいなノリで言うな。


と思いつつも良は楽しそうだし、皆も興味深そうに聞いているから、良いとしよう。


ロケットだから女子の反応が気になったが、意外にも2人共目を輝かせて聞いている。


深瀬さんはわりとロマンチストだから、ぽわんと夢見心地な顔をしていたし、辻村も真剣な顔だった。


辻村の脳内でロケットのイメージ像を作り上げているのかもしれない。



「ってことで、当日は準備もあるから、ホームルームが終わったらすぐに部室に来てくれ。もちろん当日までにペットボトルロケットを完成させてくること。ではこれにて解散!」