いつまでも立ち尽くしているわけにもいかないから、オレはひとまず深瀬さんに話しかけた。
「深瀬さん、さっきはごめん。合宿の話しようか」
先生に提出する書類を書き上げなければならないため、こんなことで動揺してモタモタしている場合ではない。
気を確かに持って目の前のことをこなすしかないのだ。
カバンからペンケースを出し、書類を書こうとした...その時だった。
「かな、変わっちゃったんです。あんな子じゃなかったのに...」
誰に話しかける風でもなく、深瀬さんが話し出した。
「活発で前向きで明るくて...。根暗な私なんか全然興味ないと思ってたのに、すっごく仲良くしてくれて。私にとってかなは太陽みたいな人だった」
...似てる。
去年までのオレに、辻村は似ている。
あの日感じた波動は気質に起因するもので、同調したから引き寄せられたのだろうか。
本当にそれだけ...か。
「なのに...入学してから変わってしまったんです」
「入学してから?もしかしてそれって...」
「奏太先輩のせいではないんです。奏太先輩に出会う前...オリエンテーションの翌日3月27日から入学式の全日の4月7日までの10日間、私はかなに会ってません。その期間に何かがあって性格が変わってしまったんです」
あの日にカレシにフラれたからどうのこうのと言っていたから、もしかしたらそうなのではないかと思い、深瀬さんに言ってみたが大きく首を真横に振られた。
「かなはカレシがいたことがないんです。バスケ一筋で来ましたから」
「そうなんだ...」
「奏太先輩お願いです。一緒にかなを元のかなに戻して下さいませんか」
そう言われても、オレは昔の辻村を知らないし、オレ自体が気落ちしているから無理な気がする。
しかし、辻村を怒らせたのは間違いないのだからオレも協力する義務はあると感じる。
「辻村を悲しませないよう努力してみる」
「すみません。ありがとうございます。私もそれとなく理由は聞いてみますが、奏太先輩のことは信頼しているようなのでそのうち話してくれると思います」
「そうか?そんな風には感じないけど」
「いえ、素直じゃないだけです。本当は奏太先輩のこと大好きですから」
そうなのか。
やっぱり好きなのかな。
オレは男として決断しなければならないのかもしれない。
「一旦この話はおいといて、合宿ですよね?私はですね...」
「深瀬さん、さっきはごめん。合宿の話しようか」
先生に提出する書類を書き上げなければならないため、こんなことで動揺してモタモタしている場合ではない。
気を確かに持って目の前のことをこなすしかないのだ。
カバンからペンケースを出し、書類を書こうとした...その時だった。
「かな、変わっちゃったんです。あんな子じゃなかったのに...」
誰に話しかける風でもなく、深瀬さんが話し出した。
「活発で前向きで明るくて...。根暗な私なんか全然興味ないと思ってたのに、すっごく仲良くしてくれて。私にとってかなは太陽みたいな人だった」
...似てる。
去年までのオレに、辻村は似ている。
あの日感じた波動は気質に起因するもので、同調したから引き寄せられたのだろうか。
本当にそれだけ...か。
「なのに...入学してから変わってしまったんです」
「入学してから?もしかしてそれって...」
「奏太先輩のせいではないんです。奏太先輩に出会う前...オリエンテーションの翌日3月27日から入学式の全日の4月7日までの10日間、私はかなに会ってません。その期間に何かがあって性格が変わってしまったんです」
あの日にカレシにフラれたからどうのこうのと言っていたから、もしかしたらそうなのではないかと思い、深瀬さんに言ってみたが大きく首を真横に振られた。
「かなはカレシがいたことがないんです。バスケ一筋で来ましたから」
「そうなんだ...」
「奏太先輩お願いです。一緒にかなを元のかなに戻して下さいませんか」
そう言われても、オレは昔の辻村を知らないし、オレ自体が気落ちしているから無理な気がする。
しかし、辻村を怒らせたのは間違いないのだからオレも協力する義務はあると感じる。
「辻村を悲しませないよう努力してみる」
「すみません。ありがとうございます。私もそれとなく理由は聞いてみますが、奏太先輩のことは信頼しているようなのでそのうち話してくれると思います」
「そうか?そんな風には感じないけど」
「いえ、素直じゃないだけです。本当は奏太先輩のこと大好きですから」
そうなのか。
やっぱり好きなのかな。
オレは男として決断しなければならないのかもしれない。
「一旦この話はおいといて、合宿ですよね?私はですね...」



