その後は空気を読んでさすがの宙太さんも黙りこんだ。
呼吸をするのも拒むほどの静寂に包まれた。
「過去に縛られ続けるのも辛いけど、過去を無かったことにするのも残念なことかもな」
そう一言呟くと宙太さんは母が手入れしてきた庭へと向かっていった。
「家の父が失礼しました」
謝らなくていいはずの星矢くんが深々と頭を下げる。
しかし母さんは何も応答することなく呆然と庭の花を見ていた。
母さんが過去を捨てて今を生きたいって思ってるなんて知らなかった。
オレの生まれる前の時間で母さんは苦労を重ねてきたみたいだ。
そんなこと知らなかった。
いや、知らなくて良かったことなのかもしれない。
この世には知らなくてもいいことだってあるはずだ。
オレは意気消沈する母さんの代わりに皿洗いをして色んな色が重なりあった自分の複雑な心も洗い流そうとしていた。
呼吸をするのも拒むほどの静寂に包まれた。
「過去に縛られ続けるのも辛いけど、過去を無かったことにするのも残念なことかもな」
そう一言呟くと宙太さんは母が手入れしてきた庭へと向かっていった。
「家の父が失礼しました」
謝らなくていいはずの星矢くんが深々と頭を下げる。
しかし母さんは何も応答することなく呆然と庭の花を見ていた。
母さんが過去を捨てて今を生きたいって思ってるなんて知らなかった。
オレの生まれる前の時間で母さんは苦労を重ねてきたみたいだ。
そんなこと知らなかった。
いや、知らなくて良かったことなのかもしれない。
この世には知らなくてもいいことだってあるはずだ。
オレは意気消沈する母さんの代わりに皿洗いをして色んな色が重なりあった自分の複雑な心も洗い流そうとしていた。



