KANATA~answers of your selection~

「あいちゃんとここちゃんと公園行ってくる!」


「虹晴ちょっと待って。私も行くから」



虹晴と長内夫妻の娘の愛音(あいね)と心音(ここね)は仲良しだ。


食べるものを食べたら遊びたくなったらしく、年長の虹晴が仕切って遊びにいこうとしていた。



「あたしが着いていくよ。そろそろ吹きたくなってきたし」



そう言ってトランペット奏者の瑠衣さんが楽器ケースを手にして立ち上がる。



「車出すよ。スポーツパークまでちょっと行ってくる」


「はいはーい、行ってら行ってら~」



ノンアルコールのはずなのに宙太さんが陽気なのは、もともとこういう人だからだ。


アルコールがなくても気分で酔えるなんて幸せな人だ。


そして超呑気、超マイペース、超凝り性。


なかなかクセのある人だ。



「ごめんね瑠衣ちゃん」


「いいのいいの。気にしないで。こういう時くらいしか遊べないから丁度いいわ」


「瑠衣、遥奏、行ってら~」


「オヤジ、あたしたちにはいってくれないの?」



お、オヤジ...。


一体どんな教育しているんだよ。


オレだって言ったことないよ、オヤジなんて。


自分の父のことを言うのもナンだが、イケメンだからオヤジなんて呼んだら天罰が下ると思う。



「はいはい、あいもここも行ってら~」


「行ってきま~す!」


「ここはお父さん大好きだから仕方ないか...」



何はともあれ彼らはスポーツパークに向かっていった。