「よしっ!じゃあ二手に別れるか」
「オレは辻村さんと行くよ」
「奏太先輩から指名されるなんてこの上ない喜びです。じゃあ、私達は室内をぐるぐるしてますね」
オレは深瀬さんに小さく手を振った。
良はもちろん気付いていない。
恋愛に関しては超鈍感だからな、良は。
昔からオレが先に気付いて、女子達に近況報告していた。
オレもオレで昔はそれなりにモテていたが、良の方が人気だったと思う。
「奏太先輩」
「うん?」
「真希と良先輩の応援ありがとうございます」
「あ、まあ」
「で、どうなんです?」
「は?」
オレの進行方向に回り込み、辻村さんが行く手を阻む。
面倒だなと思いながらも、まだまだ現実を知らない後輩のためにオレは付き合ってあげることにした。
ブラックホールみたいに吸引力がありそうな瞳がオレの瞳の奥を覗いていた。
「奏太先輩は好きな人いないんですか?」
「いないよ」
「カノジョがいたことは?」
「ない」
「へぇー。見かけによらず奥手なんですね」
奥手、か。
奥手も何も好きな人がいなかったのだから仕方ない。
ていうか見かけによらずって、オレそんなチャラい見た目してるか?
「今もフリーってことは私にもチャンスあるかも。奏太先輩を狙っちゃおうかなぁ」
「冗談言うなよ。行くぞ」
「はいはーい」
手のかかりそうな後輩であることにかわりない。
辻村さんはこの上なく厄介な人間だと思う。
女子といえば1番関わっているのは未夢だが、未夢とは明らかに違う。
辻村さんは陰と陽どちらも持っていて ミステリアスなのに不思議な明るさがある。
木の葉の隙間から光が差し込むようなそんな人だ。
「オレは辻村さんと行くよ」
「奏太先輩から指名されるなんてこの上ない喜びです。じゃあ、私達は室内をぐるぐるしてますね」
オレは深瀬さんに小さく手を振った。
良はもちろん気付いていない。
恋愛に関しては超鈍感だからな、良は。
昔からオレが先に気付いて、女子達に近況報告していた。
オレもオレで昔はそれなりにモテていたが、良の方が人気だったと思う。
「奏太先輩」
「うん?」
「真希と良先輩の応援ありがとうございます」
「あ、まあ」
「で、どうなんです?」
「は?」
オレの進行方向に回り込み、辻村さんが行く手を阻む。
面倒だなと思いながらも、まだまだ現実を知らない後輩のためにオレは付き合ってあげることにした。
ブラックホールみたいに吸引力がありそうな瞳がオレの瞳の奥を覗いていた。
「奏太先輩は好きな人いないんですか?」
「いないよ」
「カノジョがいたことは?」
「ない」
「へぇー。見かけによらず奥手なんですね」
奥手、か。
奥手も何も好きな人がいなかったのだから仕方ない。
ていうか見かけによらずって、オレそんなチャラい見た目してるか?
「今もフリーってことは私にもチャンスあるかも。奏太先輩を狙っちゃおうかなぁ」
「冗談言うなよ。行くぞ」
「はいはーい」
手のかかりそうな後輩であることにかわりない。
辻村さんはこの上なく厄介な人間だと思う。
女子といえば1番関わっているのは未夢だが、未夢とは明らかに違う。
辻村さんは陰と陽どちらも持っていて ミステリアスなのに不思議な明るさがある。
木の葉の隙間から光が差し込むようなそんな人だ。



