「あのさ、昨日のことなんだけど...」
「すみません。実はカレシにフラれた後で...。すごく悲しいし、辛かったんです。そこにちょうど奏太先輩が来たんで、勢い余って飛びついてしまったというわけです」
「そんなわけないでしょ?」
「本当なんです。信じて下さい!」
「なら忘れ物ってなんだよ」
「引き止めるための口実ですよ!奏太先輩そんなこともわかんないんですか?」
「オレを引き止めてもしょうがないだろ。好きならそのカレシを繋ぎ止めなきゃ」
「あはは!そうでした。すみません」
悪びれているのかいないのか彼女の表情からは読み取れない。
この笑顔の裏に何か秘密がありそうでなんだか怖かった。
「奏太先輩はいつもお昼はどうしているんですか」
「オレは弁当」
「へえ。もしかして自分で作ってるとか?」
「まあ、週3は」
「すごいですね!料理男子じゃないですか!」
「大したもん作ってないし、しょぼいよ。母さんが作ったやつの方が断然旨いし」
「でも作るってだけですごいと思いますよ。うちの父なんかなんも作りませんよ」
料理を作るのは当たり前だと思って生きてきた。
父だってやるし、妹だって作る。
育った環境ってやつか。
辻村さんは料理するんだろうか。
なぜか彼女を知りたくなる。
あんなことがあったから興味を持たずにはいられないのかもしれない。
「あっ!こんなところにいたらいつまでも奏太先輩食事に行けませんよね?」
「うん、まあ...」
「放課後会いに行っていいですか?」
「オレ部活で部員集めに行かなきゃならないから今日は...」
「部活何やってるんですか?」
「オレは一応天文部。それらしい活動はほとんどしてないけど」
「えー!面白そう!私入ろっかな~」
このタイミングで部員確保か。
思いがけないこともあるものだ。
信じたくないが、これが運命ってやつなのか?
「部室ってどこですか?」
「1階の東側の1番端」
「分かりました!じゃあ放課後またお会いしましょう」
言うこと言って彼女は去っていった。
風のように消えていった彼女が残したのは、1人では抱えきれない静寂だった。
1人の人間の存在をこんなに強く感じたことは今までなかった。
オレはその静寂に耐えきれず、そそくさとその場を後にした。
「すみません。実はカレシにフラれた後で...。すごく悲しいし、辛かったんです。そこにちょうど奏太先輩が来たんで、勢い余って飛びついてしまったというわけです」
「そんなわけないでしょ?」
「本当なんです。信じて下さい!」
「なら忘れ物ってなんだよ」
「引き止めるための口実ですよ!奏太先輩そんなこともわかんないんですか?」
「オレを引き止めてもしょうがないだろ。好きならそのカレシを繋ぎ止めなきゃ」
「あはは!そうでした。すみません」
悪びれているのかいないのか彼女の表情からは読み取れない。
この笑顔の裏に何か秘密がありそうでなんだか怖かった。
「奏太先輩はいつもお昼はどうしているんですか」
「オレは弁当」
「へえ。もしかして自分で作ってるとか?」
「まあ、週3は」
「すごいですね!料理男子じゃないですか!」
「大したもん作ってないし、しょぼいよ。母さんが作ったやつの方が断然旨いし」
「でも作るってだけですごいと思いますよ。うちの父なんかなんも作りませんよ」
料理を作るのは当たり前だと思って生きてきた。
父だってやるし、妹だって作る。
育った環境ってやつか。
辻村さんは料理するんだろうか。
なぜか彼女を知りたくなる。
あんなことがあったから興味を持たずにはいられないのかもしれない。
「あっ!こんなところにいたらいつまでも奏太先輩食事に行けませんよね?」
「うん、まあ...」
「放課後会いに行っていいですか?」
「オレ部活で部員集めに行かなきゃならないから今日は...」
「部活何やってるんですか?」
「オレは一応天文部。それらしい活動はほとんどしてないけど」
「えー!面白そう!私入ろっかな~」
このタイミングで部員確保か。
思いがけないこともあるものだ。
信じたくないが、これが運命ってやつなのか?
「部室ってどこですか?」
「1階の東側の1番端」
「分かりました!じゃあ放課後またお会いしましょう」
言うこと言って彼女は去っていった。
風のように消えていった彼女が残したのは、1人では抱えきれない静寂だった。
1人の人間の存在をこんなに強く感じたことは今までなかった。
オレはその静寂に耐えきれず、そそくさとその場を後にした。



