KANATA~answers of your selection~

辻村さんとちゃんと話したのは翌日の昼休みだった。


日直の仕事をした後、ふと彼女のことを思い出して屋上へ続く階段を上った。


そこに行けば辻村さんに会える。


確信もないのにオレは足を踏み入れた。



「あっ!来た来た!」



昨日とは打って変わって辻村さんは元気いっぱいだった。


このギャップはなんなんだと思いもしたが、今日のところは多めに見てあげよう。


一応後輩なんだし。



「奏太先輩こんにちは」


「よくそんなコロコロ態度変えられるね。昨日は意味不明なことして1人でシュンとしてたくせに」


「それについてはほんっとーにすみませんでした。でも来てくれて嬉しいです!また会えるって信じてました」



辻村さんも運命を信じてしまう部類の人間なんだな。


オレは運命なんて簡単には信じない。


今もこれからも信じるつもりは更々ない。


その前提で辻村さんとは付き合っていこうと思う。


同じ名前なだけ。


ただそれだけだ。