KANATA~answers of your selection~

辻村が頭を下げたタイミングで、オレは辻村を抱き寄せた。


驚いたみたいでオレの顔を見つめる。


こんな表情だっていとおしい。



「オレの未来に辻村は必要不可欠だ。辻村のいない未来なんて考えられない」


「奏太先輩...」



今こそ、言うときだ。


まさかこんな場所で、


こんな暑いところで、


夜景はキレイかもしれないけど、


脇にあるのはカクテルじゃなくてサイダーなんてそんなの嫌だけど、


嫌なんだが、


言うしかない。


もう離したくないから。



「辻村、オレは...オレは...辻村が好きだ」


「奏太先輩...」


「キミとした約束だって忘れてない。今ここで、果たそうと思う」



やっとこの時が来た。


待たせたな。


でももう待たせない。


これからは...


ずっと一緒だ。



「夏向......好きだよ」



オレはその言葉を噛み締めることなく、彼女の唇に自分の唇を落とした。


恥ずかしながら、これはオレのファーストキスだった。


キスの仕方なんて知らない。


見よう見まねでしただけだ。


だけどこれからは


これからは、キミが教えてくれるはずだ。


オレはずっと...


キミを愛し続ける。