そう来たか。
「あれ?驚かないんですか?」
オレの予想外の冷めた反応に辻村はかなりガッカリした様子だった。
嘘でも驚くべきだったのかもしれない。
一瞬だけ、風が冷たくなったような気がした。
「もしかして先輩があの日タイミング良く現れたのって...」
「そう。オレもパラレルワールドに行ってキミが自殺することを知ったからあの日あそこに行けたんだ」
「なあんだ。そうだったんですね。運命かも...とかときめいちゃった私がバカでした。どうもすみません」
「謝るなって。オレだって説明しなかったのが悪いんだし」
辻村はごくごくと勢い良くサイダーを飲んだ。
どの角度から見てもキレイに見えるのは辻村の才能かもしれない。
CMに出られそうだななんて思った。
「ふう~」
こんな展開になるとは知らず、彼女なりに落ち込んでいるのかもしれない。
ここは温かく見守ってやらないとな。
「奏太先輩は...私のヒーローでした」
突然、何だ?
パラレルワールドのオレの話か?
「別世界の私と奏太先輩は小学校で出会っていました。委員会もクラブも一緒で向こうの世界の私は奏太先輩に恋してました。そしてまた別の世界では私は奏太先輩を追って朝日ヶ丘高校に入学し、奏太先輩と同じバスケ部に入部しました。その世界では病気になることもなかったですが、奏太先輩と結ばれることもなかった。奏太先輩は未夢さんと付き合っていましたから。ちょっと...嫉妬しましたね」
そっか。
未夢と付き合うことになった世界もあったのか。
それは意外だった。
オレが巡ってきた世界ではずっと未夢はオレの幼なじみだったから。
「私が被験者になったのは、中3の3月です。バスケ推薦をもらえたので迷うことなく、朝日ヶ丘高校を受験し、無事合格して春休みを満喫していた時にパラレルワールドを旅しました。そこで色々なことを見て理解し、これから訪れるであろう様々な困難に立ち向かう覚悟をしました。どの世界のことだか忘れましたが、屋上で待っていれば奏太先輩が現れるってことがあったので待ち伏せしていました。そしたら予定通り現れて、後は好き勝手にアピールさせていただきましたってな訳です」
そうだな。
確かに好き勝手やってたよ。
「奏太先輩に会えたし、好きだって伝えられたし、どうせ病気になっちゃうんだし、死んでもいいかなって思ったんです。だからあの日、私はここで奏太先輩の幸せを願った。奏太先輩の未来に私がいなくても奏太先輩が幸せであればそれでいいって思ったんです。だけど、奏太先輩があんなところまで来ちゃうから...死ねなくなっちゃいました。あんなことして本当にすみませんでした」
「あれ?驚かないんですか?」
オレの予想外の冷めた反応に辻村はかなりガッカリした様子だった。
嘘でも驚くべきだったのかもしれない。
一瞬だけ、風が冷たくなったような気がした。
「もしかして先輩があの日タイミング良く現れたのって...」
「そう。オレもパラレルワールドに行ってキミが自殺することを知ったからあの日あそこに行けたんだ」
「なあんだ。そうだったんですね。運命かも...とかときめいちゃった私がバカでした。どうもすみません」
「謝るなって。オレだって説明しなかったのが悪いんだし」
辻村はごくごくと勢い良くサイダーを飲んだ。
どの角度から見てもキレイに見えるのは辻村の才能かもしれない。
CMに出られそうだななんて思った。
「ふう~」
こんな展開になるとは知らず、彼女なりに落ち込んでいるのかもしれない。
ここは温かく見守ってやらないとな。
「奏太先輩は...私のヒーローでした」
突然、何だ?
パラレルワールドのオレの話か?
「別世界の私と奏太先輩は小学校で出会っていました。委員会もクラブも一緒で向こうの世界の私は奏太先輩に恋してました。そしてまた別の世界では私は奏太先輩を追って朝日ヶ丘高校に入学し、奏太先輩と同じバスケ部に入部しました。その世界では病気になることもなかったですが、奏太先輩と結ばれることもなかった。奏太先輩は未夢さんと付き合っていましたから。ちょっと...嫉妬しましたね」
そっか。
未夢と付き合うことになった世界もあったのか。
それは意外だった。
オレが巡ってきた世界ではずっと未夢はオレの幼なじみだったから。
「私が被験者になったのは、中3の3月です。バスケ推薦をもらえたので迷うことなく、朝日ヶ丘高校を受験し、無事合格して春休みを満喫していた時にパラレルワールドを旅しました。そこで色々なことを見て理解し、これから訪れるであろう様々な困難に立ち向かう覚悟をしました。どの世界のことだか忘れましたが、屋上で待っていれば奏太先輩が現れるってことがあったので待ち伏せしていました。そしたら予定通り現れて、後は好き勝手にアピールさせていただきましたってな訳です」
そうだな。
確かに好き勝手やってたよ。
「奏太先輩に会えたし、好きだって伝えられたし、どうせ病気になっちゃうんだし、死んでもいいかなって思ったんです。だからあの日、私はここで奏太先輩の幸せを願った。奏太先輩の未来に私がいなくても奏太先輩が幸せであればそれでいいって思ったんです。だけど、奏太先輩があんなところまで来ちゃうから...死ねなくなっちゃいました。あんなことして本当にすみませんでした」



