辻村の目的地というのは、高台だった。
実家の最寄り駅で降り、ニュータウン行きのバスに揺られた。
七夕パーティーの後に強引に連れてこられ、あの日を境に辻村は学校に来なくなった。
そしてオレは辻村を探しながらパラレルワールドを旅し、7年前の今日、辻村を救った。
思い出が一気に溢れてきて自然と感傷的になる。
涙で視界が歪み、オレは夜空を見上げた。
月は......キレイだった。
「奏太先輩」
オレが最後に辻村の声を聞いたのは、オレが辻村のドナーになったと決まり、病室に会いに行った時だ。
―――奏太先輩......ありがとうございます。
オレの記憶の中の声と今オレの耳に届いた声が共鳴し、やがて合わさり、オレの胸を打った。
「辻村...!」
オレは辻村を抱き締めた。
本当はずっとこうしたかったんだ。
会えない時もずっと辻村のことだけを考えていたんだ。
もう一度名前を呼んでほしくて、
もう一度抱き締めてほしくて、
もう一度だきしめたくて、
もう一度笑ってほしくて、
ずっとずっとずっと待っていた。
辻村に会える日をただずっと待ってたんだ。
「辻村...ごめん。今まで会いに行けなくて...。本当はずっと...」
「私の方がずっとずっとずっと会いたくて会いたくて仕方ありませんでしたよ。最初に好きになったのは私なんですから」
オレと辻村はしばらくそうしていた。
夏の夜空を彩る星たちがオレたちを見つめていた。
実家の最寄り駅で降り、ニュータウン行きのバスに揺られた。
七夕パーティーの後に強引に連れてこられ、あの日を境に辻村は学校に来なくなった。
そしてオレは辻村を探しながらパラレルワールドを旅し、7年前の今日、辻村を救った。
思い出が一気に溢れてきて自然と感傷的になる。
涙で視界が歪み、オレは夜空を見上げた。
月は......キレイだった。
「奏太先輩」
オレが最後に辻村の声を聞いたのは、オレが辻村のドナーになったと決まり、病室に会いに行った時だ。
―――奏太先輩......ありがとうございます。
オレの記憶の中の声と今オレの耳に届いた声が共鳴し、やがて合わさり、オレの胸を打った。
「辻村...!」
オレは辻村を抱き締めた。
本当はずっとこうしたかったんだ。
会えない時もずっと辻村のことだけを考えていたんだ。
もう一度名前を呼んでほしくて、
もう一度抱き締めてほしくて、
もう一度だきしめたくて、
もう一度笑ってほしくて、
ずっとずっとずっと待っていた。
辻村に会える日をただずっと待ってたんだ。
「辻村...ごめん。今まで会いに行けなくて...。本当はずっと...」
「私の方がずっとずっとずっと会いたくて会いたくて仕方ありませんでしたよ。最初に好きになったのは私なんですから」
オレと辻村はしばらくそうしていた。
夏の夜空を彩る星たちがオレたちを見つめていた。



