辺りを見回していると、突然後方から声をかけられた。
「あの、すみません」
「あっ、はい」
「丸山聖奈の知人の秋葉蒼也と申します。あの...聖奈は...聖奈は大丈夫なんですか?」
「落ち着いて下さい。ひとまず私から彼女の状態についてお話ししますので、あちらの血液内科の待合室で......」
と、その時だった。
「あっ、聖奈だ」
彼女は、屋上行きのエレベーターに乗った。
まずい。
このままでは彼女が...
死んでしまう。
オレは秋葉くんの手を引いた。
「行くぞ!」
「えっ?!」
従業員用のエレベーターは50階までだが、行くことが出来る。
考えるより、行動だ。
運動不足の25歳。
少し走っただけで息があがる。
もう若くないんだなと老いを感じられるほどに肝は据わったみたいだ。
人生の中で2度も同じような場面に遭遇するとは、オレは不運なやつだな。
だけど、
そんな人生だけど、
人のためになれるなら、
人を救うことが出来るなら、
何度走ったって構わない。
今ならそう思える。
エレベーターの天井を見ながらオレは尋ねる。
「秋葉くん、大丈夫?」
「はい、大丈夫です」
「秋葉くんにとって、丸山さんは...」
「1番大切な人です。命に代えても失いたくない」
そっか。
その心があれば絶対大丈夫だ。
助けたいと思ってくれる人がいるだけで人は何倍にも何十倍にも、いや何百、何千倍にも強くなれる。
今日は順調に42階まで来た。
あと、少しだ。
「絶対助けような」
「はい」
49.........
50!
「こっちだ!」
従業員用の薄暗い廊下を駆け抜け、あの日と同じ螺旋階段に辿り着いた。
リズムよくトントントントン登っていく。
出口はもうすぐだ。
この扉を開ければ......
「あの、すみません」
「あっ、はい」
「丸山聖奈の知人の秋葉蒼也と申します。あの...聖奈は...聖奈は大丈夫なんですか?」
「落ち着いて下さい。ひとまず私から彼女の状態についてお話ししますので、あちらの血液内科の待合室で......」
と、その時だった。
「あっ、聖奈だ」
彼女は、屋上行きのエレベーターに乗った。
まずい。
このままでは彼女が...
死んでしまう。
オレは秋葉くんの手を引いた。
「行くぞ!」
「えっ?!」
従業員用のエレベーターは50階までだが、行くことが出来る。
考えるより、行動だ。
運動不足の25歳。
少し走っただけで息があがる。
もう若くないんだなと老いを感じられるほどに肝は据わったみたいだ。
人生の中で2度も同じような場面に遭遇するとは、オレは不運なやつだな。
だけど、
そんな人生だけど、
人のためになれるなら、
人を救うことが出来るなら、
何度走ったって構わない。
今ならそう思える。
エレベーターの天井を見ながらオレは尋ねる。
「秋葉くん、大丈夫?」
「はい、大丈夫です」
「秋葉くんにとって、丸山さんは...」
「1番大切な人です。命に代えても失いたくない」
そっか。
その心があれば絶対大丈夫だ。
助けたいと思ってくれる人がいるだけで人は何倍にも何十倍にも、いや何百、何千倍にも強くなれる。
今日は順調に42階まで来た。
あと、少しだ。
「絶対助けような」
「はい」
49.........
50!
「こっちだ!」
従業員用の薄暗い廊下を駆け抜け、あの日と同じ螺旋階段に辿り着いた。
リズムよくトントントントン登っていく。
出口はもうすぐだ。
この扉を開ければ......



