KANATA~answers of your selection~

まさか自分が担当する人がそんな複雑な環境に置かれているなんて。


だが、しかし、彼女1人だったとしたら病院になんて来ないだろう。


誰かが連れてきたはずだ。


オレは立ち上がった。



「先生、オレちょっと行ってきます」


「分かってるよ。行ってらっしゃい」



このまま帰したらダメだ。


ここで乗り越えなければ彼女に未来はない。


そして、オレ自身も...後悔する。


彼女を救えなかったと後悔したくない。



「丸山さん!」



大勢の患者さんが振り返る。


同期の研修医には睨まれ、看護師にはまるでゴキブリを見るような嫌な顔をされた。


だけど、オレは走った。


患者さんを笑顔に出来る医者になる。


オレの夢を叶えるため、オレはいつだって努力するんだ。


それがオレの使命だから。