KANATA~answers of your selection~

こんなにも走ったのはいつぶりだろう。


部活の時校内を走ったのを思い出す。


何周もグルグルと 走ってバカみたいだなぁって今なら思う。


そういえばシャトルラン もしたっけ。


オレはあれが大嫌いだった。


出来るやつは100越えて行くのにオレといったら90が限界だった。


なんて思い出を笑っていられないと精神が病んでいきそうなくらい、オレは極限まで追い込まれていた。


まだまだ先は長い。


でも、ここで諦めたら何もかも終わってしまう。


オレに託してくれた、異世界のオレを裏切ることになる。


オレを信じて見送ってくれた松井さんと笑って再会したい。


だからオレは走るんだ。


行くんだ。


後悔したくない。


後悔させたくない。


行くしかない。


汗が全身から吹き出る。


首筋を通って背中に来て、足に行き、床にポトリと落ちていく。


着衣水泳の後みたいに服がびしょびしょになりながら走って走って走って走りまくった。