KANATA~answers of your selection~

その後オレはいくつもの世界を旅した。


育ての父と仲良く暮らしている世界には、信じたくなかったが、虹晴の姿はなかった。


虹晴がいなければ穏やかな生活で、みんな微笑んでいたが、大きな笑い声がなく、どこか寂しい感じだった。


その後に目覚めた世界では中学生のカナタがバスケ推薦を蹴って朝日ヶ丘高校を決断する場面を見た。


オレの身には起こらなかったことだから、その世界のかなたの方が技量も精神面も上だったのだと思う。


自分に負けたみたいでなんだかちょっと悔しかったが、最終的に今の高校を選んだのだから魂は同じというのも頷ける。


そして中学を卒業し、高校生になる。


先輩に反抗し、コーチに直談判して先輩を早期引退に導いた世界のオレには頭が上がらない。


どうしたらそんな大胆な行動を取れるのか、今のオレには理解しがたいが、必死に訴え、バスケに情熱を燃やすオレは、正直このオレよりかっこよかったし、羨ましかった。