まっしろな世界にひとりたたずむ
「おーい」とさけんでみる
何も帰ってこない
この世界には僕以外に誰もいない
何も無い
苦しみも悲しみも怒りも憎しみもない
そっかこの世界は
自分が傷つくことも
誰かを傷つけることもない
でも大切な人と一緒にいる幸せを感じられない
それは当たり前のことで1番幸せなこと
僕はこの場所で一体何をしてるんだろう
その理由さえも今ではハッキリとは覚えてはいない
でも大切な何かを無くしたことだけはわかる
あー、いつだったけ
楽しかったあの日常を失ったのは
ふと天を見てみる
何も無かった世界に光がさしている
その光はどんどん大きくなって僕を包む
あー、なんて懐かしい
涙がスーとほほを伝う
これが僕が忘れてた人の温もり
大切な人の安らぎ
僕はこんなことすら忘れていたのか
世界に色が戻ってゆく
君と2人で歩いてゆく
大きな扉を開け
果てしなく長く続くこの道を
2人、3人、4人と人数を増やしながら歩んでゆく
巡りゆくいくつもの季節を超えてゆく
大切な君と
僕達の大切な人と
一緒に越えてゆく
ありがとう
あの時僕を助けてくれて
ありがとう
僕にこんなに愛しい時間を
思い出をくれて
喧嘩したり笑ったり泣いたり
そうしてもっと思い出を作ろう
だって1度きりの人生は
永遠ではないのだから
移りゆく季節を一緒に歩んで行こう