「先輩これ読んでたじゃないですか?
だから好きなんだろうなって思って…。」
「あのな…。確かにこれは読んでたけど
俺別にホラー好きじゃないぞ?嫌いでもないけど。それに映画で嫌いなものなんてねーから。」
「そうだったんですね。本当すいません。」
せっかくの先輩の誕生日が…。
まだ時間あるしどうしよ…。
「少しはえーーけど飯にするか?」
えっ?
「別に計画はお前が勝手にするっていいだしただけだし。別に予定が変わろうとなんだろうと俺は気にしねーから。」
…。本当なんなんだろうな。
映画のときもそうだったけどなんで先輩は気づいちゃうかな。
普段は冷たいけどそういうときだけ優しいの
部活のときとかバイトのときとかもそう…。
「先輩好きです。」
「はぁ?お前はもっと周りを気にしろよ。
ていうか好きなのは知ってるわ。
何回聞かされればいいんだ俺。」
だって。気づいたら口に出てたんだもん。
しょうがなくない?
「先輩ありがとうございます!」
本当に私幸せだ。
少し早いけどプレゼントあげよ!
「先輩お誕生日おめでとうございます!!」
「ありがとう…。」
「あけてみてください!」
「タオルと、シューズケースか。
ありがとうな!」

