「おい!帰るぞ。」

えっ?先輩?
送るき無かったんじゃ?


「えっ?いいんですか?」

「お前学校から帰る時は逃げたのに今は逃げねーんだな。」


あっ!そうだ!
私あんとき逃げて…。てことは先輩おこってる?

「別に怒ってはねーからまた逃げようとすんなよ。」


えっ?バレてた?

「とりあえず帰るぞ。あいつの目線がうるさくて仕方ねー。」


蒼汰さん。めちゃくちゃニヤニヤしてるし。
(がんばれぇ!)

って口パクでいってるけど
私何を頑張ればいいの…。


………。やばい。いざ付き合ったってなると何話したらいいのか。


「体調大丈夫なのかよ?」

えっ?


「あっ。はい!すっかりよくなってます。」


「良くなってるっていっても。殴られたりしたところの痛みはそう簡単には消えねぇーだろ?
なんで体痛くて部活休んだのにお前は走って逃げたりバイトに来たりするかな。」


「すいません。でも本当に今は痛くなくて。」


「別に俺の前では我慢しなくてもいいからな?」

なんか先輩が優しいと変な感じ。
でも優しい先輩も好きかも。


「ジャージ洗って返しますね!」

「いつでもいいぞ。なんなら蒼汰のお下がりとあるから返さなくても平気だ。」