大好きになりました。〜憧れと優しさ〜


「お前どんな顔してんだよ。
そんな顔してんなら返せ。」


「すいませんでした。」

だってこんなんニヤけるに決まってんじゃん。


「はぁ〜。
やっぱり付き合うの辞めようかな。」

「えっ!それは嫌です。」


「冗談だよ。」


えっ!先輩が笑った!

「かっこいい…。」


「お前な。俺だって普通に笑う時は笑うんだからな?」


だって初めてだもん。

「とりあえず帰るか。
というか。お前部活は?」

あっ。どうしよなんて言おう。


「えーと。今日は勉強しようかなと思いまして。部活は休ませていただきました。」


「テスト終わったばっかりなのにか?」

………。

「はい…。」


「はぁ〜。お前もっとまともな嘘つけねーのかよ。」


ですよね。バレますよね。

「あの。実は思いのほか体が痛くてですね。
今日は休ませて貰いました。」


「はぁ〜だったら最初っから言えよ。
バイトも今日は休め。
俺が変わりに出てやるから。」


えっ?それはさすがに悪い。

「いや!私がでます!」


「怪我してる奴が仕事したらまた皿もか割るかも知れねーだろ。」

ですよね。

「てかお前本当にあの時寝不足だっただけなのか?」