ガラスの靴を脱ぎ捨てて


ピーター・パンに別れを告げて



毒林檎だけを

そっとポケットに忍ばせたら――




私は駆け上がる

大人への道を



グレーの空を見上げて

曖昧な私が思うことは


――ただ、ひとつ




王子様でもない

君の優しい唇で


冷めた夢から

醒めること――