私だけのヒーロー




たっくんは、それに対して、うつむきながら声を出して少し笑った。



そして、ゆっくりと私のことを見つめて、再び口角を上げた。



「高校2年で同じクラスになって、ドジすぎるさんを見るたびに放っておけなくて、気づいたら、助けに行ってた」

「その節は、本当に助かりました」

「ははっ。なに、その堅苦しいお礼」



深々と頭を下げる私に、おかしそうに笑い始めたたっくん。



「本当だよ? 本当に助かってるんだよ!」

「わかってるよ。俺も、さゆが可愛いから助けてるんだよ」



か、かか、可愛い……。

たっくんからの"可愛い"は、威力が本当にすごい。