私だけのヒーロー




私は軽く手で髪の毛を整え、勇気を出して、鼻まで被っていた布団を取り……たっくんを真っ直ぐと見つめた。



「私も、たっくんのことが、大好きです。私と、付き合ってくれますか?」



心臓の音がたっくんに聞こえるんじゃないかってくらい過去最高にドキドキしている。



「こんな俺でよければ、よろしくお願いします」



そんな私に、たっくんは深々とお辞儀をし、私たちは笑いあった。



「16年間生きてきたけど、今、初めて、女の子に生まれてよかったって思えたかもしれない」



過去のトラウマに関係ないと思えるくらい、たっくんとは、一緒にいて心地がいい。