私だけのヒーロー




たっくんの友達という時点で、目を合わせることはできた。



たっくんのおかげで、たっくん以外の男の子ともこうしてコミュニケーションを取れている。



そんな自分に驚きつつ、たっくんにも感謝した。



私と奈津子も名前を言って、挨拶をし終わったところで、さっそく水族館へ行くことになった。



駅から歩いて5分のところにある水族館は、小さい頃に何度か来たことがある。



最後に来たのは小学校低学年の頃だったから、正直あまり記憶にはない。



だから、たっくんと出かけることもそうだけど、水族館に来れることも今日はとても楽しみにしていた。



水族館に着き、春くんが人数分の無料チケットを入り口でスタッフさんに渡す。



無事に中へと入ることができ、最初は小さな魚たちの展示ゾーンを見ることになった。



それぞれの住んでいる地域別に展示されていたり、魚の種類別だったり、久しぶりに来た水族館は純粋にとても楽しかった。



途中、イルカショーを見たり、魚たちに触れるコーナーでは実際に魚やヒトデを触ったりもした。



お昼ご飯は水族館の中にあるレストランで食べることになって、ここでは他愛もない話で盛り上がり、男の子がいる空間でこんなに楽しめたのは初めてのことだった。