自分の知り合いでもない人をよろしくお願いしますって・・・。

なんてまっすぐな人なんだと思いながら湊は真剣な表情の樹に向かって微笑んだ。
「助けます。約束します。」
と力強く答えると樹の持っているジャケットについている砂を手で払った。

「ナイスアシストでした。」
そう言い残して湊は救急車に乗り込んだ。


樹はいつまでもその姿を見送っていた・・・。