「プレゼントなくてごめんね」
急に思い立ったイルミネーションにプレゼントを用意していなかったことを茜が司に言うと
「ほしいものがある」
と司は体を離した。

司から欲しいものがあるという言葉をきくのがはじめてで、いったい何だろうかと茜は期待の目で司を見た。

「なに?」
「茜」
「・・・・え?」
「茜がほしい。」
「・・・・・・」
目が点になった茜。


少しして意味を理解すると耳まで真っ赤にしながら茜は司の肩をたたいた。
「もうっ!」
茜の反応に司は声をあげて笑った。