「じゃぁ、いち、に、さんでつけるよ?」
「あぁ。いいよ」
あたりが暗くなってから完成した庭園のイルミネーション。
二人は手を重ねて電飾のスイッチを入れた。

「いち、に、さん!」
あまりにもきれいな光景に息をのむ。

「きれい・・・」
「すごいな」
二人はくるくると回りながら庭園の中の光の世界に見入った。
「すごいね」
「あぁ」

しばらくすると茜と司は庭園にあるベンチに座り、二人で温かいコーヒーを飲んでいた。