司は夕方、帰宅した。
すぐに庭園に向かう。

そこには茜がまだ何やら作業をしていた。
「茜っ!?」
不安定な脚立の上に立ち茜が作業をしているのを見つけた司は慌てて脚立の方へ駆け出した。
「おかえりなさい。おっと・・」
司の方を見てバランスが崩れそうになった脚立を司がすかさずつかむ。
「危ないっ!」
「ナイス!」
司の動きに茜が笑うと司は大きなため息をついた。

元気すぎるのも問題だ・・・そんなことを考えながら司は茜の作業を見た。

「イルミネーションか?」
「うん!」
茜は庭園の木にイルミネーションをつけていた。