塩崎先生と大浦さん


ちょっと顔が赤いのに気づいたけど、内緒にしておこう。

病院で診察を待っている間も、結果を待っている間も、先生は優しくて「あったかいもの買ってこようか?」とか「痛い?大丈夫?」とか私のことを気にかけてくれた。

結果は特に異常はなかった。受験生のこの時期だと緊張や不安で胃痛になることがあるというようなことだった。

「先生、ありがとうございました!」

帰りの車でお礼をする。

「どうする?家帰る?」

「あ、はい!」

大きな病院だったから時間がかかったのもあって、時計を見るともう18時を超えていた。

「家まで送るよ」

「え、いいんですか?!」