「大丈夫ですよ。それより、破片で怪我などはしていませんか?」
優しい声でワトソン先生が訊ねている。怪我はしていないようだ。安心するような声が聞こえてくる。
「あなたのお名前は?」
「私は、羽場園子(はばそのこ)と言います」
その名前を聞いた刹那、私は思わず立ち上がって待合室に飛び込んでいた。だって、その名前は私のーーー。
「園子ちゃん!」
私が笑顔で言うと、ワトソン先生の前に立っていた女性が振り向く。元気な印象を与えるショートカットの猫目の女性は、驚いたような顔をしている。
「和香ちゃん!?嘘でしょ!」
「私、ここで看護師をしてるの!こんなところで会えるなんて……!」
園子ちゃんは、私の幼なじみ。小学生からずっと一緒だったんだけど、私が高校卒業後にイギリスの看護学校へ行くことを決めて離れてしまった。園子ちゃんは、写真家として世界を飛び回っている。
「えっと……和香……?」
優しい声でワトソン先生が訊ねている。怪我はしていないようだ。安心するような声が聞こえてくる。
「あなたのお名前は?」
「私は、羽場園子(はばそのこ)と言います」
その名前を聞いた刹那、私は思わず立ち上がって待合室に飛び込んでいた。だって、その名前は私のーーー。
「園子ちゃん!」
私が笑顔で言うと、ワトソン先生の前に立っていた女性が振り向く。元気な印象を与えるショートカットの猫目の女性は、驚いたような顔をしている。
「和香ちゃん!?嘘でしょ!」
「私、ここで看護師をしてるの!こんなところで会えるなんて……!」
園子ちゃんは、私の幼なじみ。小学生からずっと一緒だったんだけど、私が高校卒業後にイギリスの看護学校へ行くことを決めて離れてしまった。園子ちゃんは、写真家として世界を飛び回っている。
「えっと……和香……?」


