雨音と采雨

『よろしくね。
あたし美桜って言うんだ
好きに呼んで』

「分かった!
美桜ちゃんって呼ぶねぇ?」

『じゃあ雨音と采雨でいいよね?
ちゃん付けめんどいしそうするわ』

相変わらずウザイねぇ…

ね?

采雨。

しかも覚えてないなんてビックリ。

まあラッキーだけどね

『先生遅いねー?』

『それなー。
ユア
あ、結愛それとって』

人をモノみたいに

扱うのも全然変わってない

『う、うん。…どうぞ。』

「えー。美桜ちゃんって怖いねぇ?
自分でとればいいのにねぇ。」

「雨音もそう思うなぁ〜
結愛ちゃん可哀想だよぉ」

『…』

「ねー美桜ちゃーん」

『ちょっと…やめなよ』

『転校生で可愛いからって何?』

『謝ったら?』

『美桜ちゃんの親知ってんの?』

「えー知らなぁーい」

「だって興味ないもん」

「「ねーっ?」」

キャハハっ

ああ。こいつの親って金持ちだったっけ。

社長の娘だからこんな囲いいるのか〜