「私も、蒼生のこと好きだよ。でも…それは、“幼なじみ”としてじゃない。その…なんていうか、そういうのじゃなくて」

はっきり言えよ、私!
もじもじしてる方が恥ずかしいぞ!

『…ふふっ…あはははっ』

「なんで笑うの!?」

『だって、おもしろいから』

ひどい。そんなに可笑しい?

『だから、俺も好きだって言ってんだろ?』

ようやく涙がおさまって、君の顔が見えた。
目線は逸れてて、耳は赤く染まっていた。
それはたぶん、私も同じかも。