からふる。~第2話~

「私は朱鷺田紗彩と申します。現在は家も職もなく、毎日ネットカフェで生活しております」


「えっ?!ネットカフェ?!どういうこと、それ?」



正直に話すしかない。


いずれは話さなければならないことなのだから。


話してお断りされたらそれまでだ。


諦めずに最後まで頑張ってみよう。



「私はニュースにもなった朱鷺田病院の1人娘です。多額の借金返済のため家や家財道具、服、骨董品など様々なものを売り、今は何もありません。父は地方に出稼ぎに、母は実家に帰り、私は1人で生活しております」


「それ作り話じゃないよね?」


「はい。決してそのようなことはしておりません。事実をお話ししているまでです」


「そうかい...。わかった。あんたを信じるよ。名前は何て言った?」


「朱鷺田紗彩です」


「んじゃあ、ときちゃんだね。よろしく、ときちゃん」



ときちゃん...。


なんと言うネーミングセンス...。


ときちゃんなんて未だかつて言われたことない。


父からは紗彩、母からは紗彩ちゃん、クラスメートからは朱鷺田さんと呼ばれていた。


ときちゃんか。


ま、いいとするか。