からふる。~第2話~

とは言っても、私の昔の家より小さいくらいだし、配置はすぐに覚えられそうだった。


問題は家事。


習っていたけどおそらく一般の方よりは出来ない。


不安しかないよ。



「で、最後に1階ね。ここは大事よ~。まずさっきのダイニングキッチンでしょ、そして向こう側に大浴場、その隣が洗面所で、トイレ。水回りは毎日清掃しなきゃならないから、も~大変よ!」


「毎日...ですか...」


「ときちゃんは元お嬢様だから掃除したことないと思うけどね、けっこう大変なのよー」



私の場合は三上さんにやってもらっていた。


何から何まで三上さんに頼りっきりだった。


16になるまで自分の部屋を掃除したことがないなんて恥ずかしすぎて誰にも言えない。


こんなことでバレるなんて考えもしなかった。



「よし。じゃあ一通り説明終わったから、後は明日ね。明日は午前6時にここに来て。朝食作りから一緒にやりましょう。で、今日は...」



思い起こせばフレンチトースト食べに行くんだった。


その道中で貼り紙を見つけてこうなったんだった。



「今日のところはこのくらいにしていただけませんか」


「朝食は?まだ食べてないなら一緒にどうだい?」


「いえ、そんなわけには...」


「食費は給料から差し引くから気にしないで。ささ、一緒に食べましょ~」