最後のプレゼント




この日のユーリは、いつもと異なっていた。




「龍神様。私ね、思うのです。
貴方には、自由でいて欲しい」



その表情は、いつものような優しい笑みなんかじゃなくて。




「……だから、私。頑張りますね」




強い意志を持った、ひとりの女性の顔だ。